スポーツクラブにおけるダンスの利点

習い事としてのダンススクールは、学校とはまた別の子供にとっての居場所になるという点でも期待されます。クラスが年齢別かレベル別か、または習う子供によって対応するかはクラブによって多少異なるので、興味を持ったクラブを見学したり体験レッスンを受けたりして、子供に合うスクールを見つけることが大切です。

学校の授業でダンスを習うこととの大きな違いは、指導する立場の人が専門の教育を受けているということです。ダンススクールではダンスを得意とする人が指導にあたるため、子供たちも安心して習うことができるでしょう。また、状況によっては集団でのレッスンと個別指導を組み合わせることにより、それぞれの子供に合った指導も可能です。学校のように評価をする必要もないので、子供の「好き」という気持ちを尊重しつつ、子供のペースに応じた指導が行えるのも、スポーツクラブの強みといえるでしょう。

一緒にレッスンを受ける子供たちが、程度の差こそあれ「ダンスが好き」という共通点を持っていることも、習い事としての利点といえます。ダンスの技術とはまた別に、ダンスを通じて仲間と知り合えることは子供にとって大きな糧になります。学校とは違う環境で、時に多少の困難が伴っても、自分の好きなことを追求する時間を持つことは、大人が思う以上に子供にとって貴重な経験になることでしょう。


ダンスを習う目的

スポーツクラブでのダンススクールは、おおむね4歳くらいからの子供を対象にしています。年齢に応じて、あるいはダンスのレベルに応じて複数のクラスが設けられている場合が多く、全身運動であることからも人気が高まっています。

子供向けアニメの体操や、アーティストのダンスなど、子供向けの番組などに限らず、大人の間で話題になるものは子供も興味を持ちます。インターネットの動画サイトなどで手軽にダンス音楽に触れることができるようになったこともあり、大人のようにあれこれ考える前に自然に体が動く子供の習い事として、ダンスは適しているといえるでしょう。

小学校でも中学校でも、教育の過程でダンスをすることになっていますが、その主な目的はダンス技術の向上ではなく、一緒に踊る仲間とのコミュニケーションとされています。例えばヒップホップは3人以上で踊ることになり、全員が同じ動きをするわけではないので、踊りの得意な子供と苦手な子供が上手に役割分担をしたり、協力しあったりすることが期待されています。

スポーツクラブのダンススクールも、技術の向上だけではなく、仲間とダンスを通じてやりとりをすること、同じ目的に向かって協力することが目的であると考えられます。とはいえ、難しく考えているのは大人の側だけかもしれません。体を動かすのが好きで、音楽に乗って楽しむことができたら、それは子供にとって何よりの時間になるでしょう。


スポーツクラブのキッズスクール

スポーツクラブとは、経済産業省の定義する「フィットネスクラブ」に近い施設と考えられます。フィットネスクラブは、トレーニングジムやスタジオ、室内プールを備え、インストラクターやトレーナーと呼ばれる指導者が、会員に対してスポーツの個人指導を行う場所とされます。

大人がスポーツクラブに通う場合、筋力トレーニングを目的にジムに通う、健康維持やダイエットのためにエアロビクスやプールでの活動に通うなど、人によって目的も行う内容もさまざまでしょう。一方、最近のスポーツクラブでは子供向けのプログラムも充実しています。スイミングや体操、サッカーなどのスポーツは習い事としても人気があります。また、空手などの武道ができるクラブもあります。

ところで、2012年度から中学校の体育実技の授業で、ダンスが必修となりました。中学生という思春期のただ中の年齢で、人前で踊るということには子供によっては抵抗があるかもしれませんが、それまで一部のダンス好きの子供たちだけのものだった、習い事としてのダンスがぐっと身近になるきっかけになったとはいえます。

中学校でのダンスの必修化は話題になりましたが、実は小学校の体育でもダンスは学習指導要領に含まれています。リズムや音楽にのって体を動かす、といったことが目的で、多くの小学校では運動会で披露するダンスをこの部分に充てているようです。学校でも積極的に取り入れられるようになってきたダンスですが、ここでは習い事としてスポーツクラブで行われている子供のためのダンススクールについてお話しします。